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2025.04.13

貴金属の価格はいくらになる? 価格推移と今後の見通し【2025年最新】

貴金属の価格は、歴史的な高騰や経済危機時の動向、近年の安定傾向など、過去の推移を通して多様な変動を見せてきました。金本位制やインフレーションとの関連性も無視できない要素です。

2025年に向けては、供給と需要の変化、地政学的リスク、通貨価値、投資家の心理、技術開発や採掘コストが価格にどのように影響を与えるかが注目されています。

本記事では、貴金属の価格について詳しく解説します。最新の価格や過去の価格がどのように推移してきたのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。

貴金属の価格における過去の推移  

貴金属の価格は、経済や政治の動きと密接に関連しており、歴史的に見てもその推移はとても興味深いものです。特に金や銀などの貴金属は、投資の対象としてだけでなく、通貨の一部としても長い間使用されてきました。

過去の価格推移を振り返ると、戦争や経済危機、インフレーションなどの出来事が貴金属の価格に大きな影響を与えてきたことがわかります。

まずは、貴金属の価格がこれまでどのような推移をたどってきたのか見ていきましょう。

歴史的高騰の事例  

貴金属の価格が歴史的に高騰した事例として、1970年代のオイルショックがあります。この時期、世界的なインフレーションが進行し、金の価格は急上昇しました。

また、1980年代初頭には、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻やイラン革命などの地政学的リスクが高まり、再び金の価格が大幅に上昇しました。

上記の高騰は、経済的な不安や政治的な緊張が貴金属市場にどのように影響を与えたのかを示す典型的な事例です。

さらに、2008年のリーマンショック以降、投資家たちは安全資産として金を選好し、価格は再び高騰しました。このような歴史的な高騰の事例を研究することで、今後の市場動向を予測する手がかりを得られます。

経済危機時の動向  

経済危機の際には、貴金属の価格が大きく変動することが多いです。

例えば、2008年のリーマンショックでは、金融市場の不安定さから投資家が安全資産として金を選好し、金の価格が急騰しました。

また、2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的流行でも、経済の不透明感が高まり、貴金属の価格が上昇しました。

上記の事例からわかるように、経済危機時には貴金属がリスクヘッジの手段として注目されやすくなります。

しかし、貴金属の価格は常に上昇するわけではなく、経済状況の回復や政策の変更により下落することもあります。したがって、経済危機時の貴金属の価格動向を注意深く分析することは、投資判断を行う上で重要なポイントです。

近年の安定傾向  

近年、貴金属の価格は比較的安定した動きを見せています。これは、世界経済が一定の成長を続けていることや、各国の金融政策が安定していることが背景にあります。

また、デジタル化の進展により、貴金属市場へのアクセスが容易になったことも、価格の安定に寄与しているのでしょう。

特に、金や銀は依然として安全資産としての地位を保っています。

しかし、地政学的リスクや新たな経済危機の発生など、予測不可能な要素も依然として存在します。

貴金属の価格が短期的に変動する可能性もあるため、注意が必要です。全体として、近年の貴金属市場は安定しているものの、常に変化の兆しを見逃さないことが重要です。

金本位制と価格変動の関係  

金本位制は、通貨の価値を金の一定量に固定する制度であり、20世紀前半まで多くの国で採用されていました。

この制度の下では、金の価格は基本的に安定していましたが、経済の拡大や戦争などの要因により、制度の維持が困難になる場合もありました。

金本位制が廃止されると、通貨の価値は市場の需要と供給に基づいて決定されるようになり、金の価格も変動しやすくなったのです。

特に、1971年にアメリカが金本位制を放棄した後、金の価格は大幅に上昇しました。

金本位制と価格変動の関係を理解することは、貴金属市場の長期的な動向を把握する上で重要です。制度の変化が貴金属の価格にどのような影響を与えるかを知ることで、より賢明な投資判断が可能となるでしょう。

インフレーションとの連動性  

貴金属の価格は、インフレーションと密接に関連しています。特に金は、インフレーションヘッジとしての役割を果たすことが多く、物価が上昇すると金の価格も上昇する傾向があります。

これは、インフレーションが進行すると通貨の購買力が低下し、実物資産である金に対する需要が高まるためです。

さらに、インフレーションが進むと、中央銀行が金利を引き上げる可能性があり、これもまた金の価格に影響を与える要因となります。

しかし、インフレーションと貴金属の価格の連動性は常に一定ではなく、他の経済要因や市場の動向が影響を与えることもあります。

そのため、インフレーションが貴金属市場にどのように影響を与えるかを総合的に分析することが重要です。

貴金属の価格に影響を受ける要因  

貴金属の価格は、さまざまな要因によって影響を受けます。

どのような要因が関係しているのか、以下で詳しく見ていきましょう。

供給と需要の変化  

貴金属市場における供給と需要の変化は、価格に大きな影響を及ぼします。

経済の成長期には、工業需要や消費者の購買力が増し、貴金属の需要が高まる傾向にあります。逆に、経済の停滞期には需要が減少し、価格が下がることも。

また、需要の変化は政治的な安定性や政策変更によっても影響を受けます。上記の供給と需要のバランスが崩れると、貴金属の価格に直接的な影響を及ぼすことになります。

地政学的リスク  

地政学的リスクは、貴金属の価格に大きな影響を与える要因の一つです。

国際的な緊張や紛争、政情不安などが発生すると、安全資産としての金などの貴金属に対する需要が増加し、価格が上昇する傾向があります。

例えば、中東地域の緊張や大国間の対立が激化すると、投資家はリスク回避のために貴金属を購入することが多くなります。

また、政情不安が続く国では、通貨が不安定になることがあり、貴金属に資産を移す動きが進むケースも少なくありません。

こうした地政学的リスクは、予測が難しいため、市場の変動性を高める要因となります。

通貨価値との関連性  

貴金属の価格は、通貨価値と密接に関連しています。特に、米ドルとの関連性が強く、米ドルが弱くなると貴金属の価格は上昇する傾向にあります。これは、貴金属が国際的に米ドル建てで取引されるためです。

ドル安になると、他の通貨を持つ投資家にとって貴金属が相対的に安くなるため、需要が増加します。

また、インフレーションが進行すると、資産の価値を保持するために貴金属が購入されることが多く、価格が上昇します。

通貨価値が安定している時期には、貴金属の需要が減少し、価格が低下することもあるため、通貨動向を注視することは、貴金属市場を理解する上で重要です。

投資の心理的要素  

貴金属の市場価格は、投資家の心理的要素にも大きく影響されます。

特に金は、安全資産としての地位を確立しており、経済危機や株式市場の不安定化時にその需要が急増します。

逆に、経済が安定している時期には、リスクを取る投資家が増え、貴金属の需要が減少する場合もあるのです。

また、メディアによる報道や専門家の意見も、投資家の心理に影響を与え、価格変動の要因となります。

技術開発コスト  

技術開発コストは、貴金属の価格に影響を与える重要な要因です。新しい採掘技術や精製技術の開発には、多大なコストがかかりますが、上記が成功すると、供給量の増加や生産効率の向上が期待できます。

例えば、より効率的な採掘技術が開発されれば、貴金属の供給が増える可能性がありますが、そのコストが高い場合は、最終的な価格に反映されることがあります。

また、環境規制の強化によって、技術開発が求められることもあり、そのコストが貴金属市場に影響を与えることも。

採掘コスト  

採掘コストは、貴金属の価格形成に直接的な影響を与える要因です。

鉱山の開発や運営にかかるコストは、地質条件、労働力、設備投資、環境対策などさまざまです。

上記のコストが増加すると、貴金属の生産コストが上昇し、価格にも反映されることがあります。

例えば、労働コストの上昇や鉱石の品質低下は、生産効率を下げ、コストを押し上げてしまうでしょう。

また、環境規制の強化により、採掘プロセスが複雑化し、追加の投資が必要となる場合もあります。

貴金属の価格で見る2025年の見通し 

 

2025年の貴金属価格の見通しは、世界経済の動向や技術革新、新興国の需要の増加など、多くの要因に影響されると予測されています。特に、経済成長が鈍化する局面では、金や銀などの貴金属は安全資産としての需要が高まる傾向にあります。

一方で、新興国の経済発展に伴う需要の増加や、技術革新による新たな用途の出現も、貴金属の価格に大きな影響を与えるでしょう。

海外の金相場は1オンス3,500ドルを突破し、4,000ドルになるとの見方もあります。

国内金相場に関してはトランプ政権のアメリカファーストの政策の影響で円高が進み135円ぐらいまで下がるという見方もありますので、恐らく1g18,000円~19,000円ぐらいまで上がるのでは?と予想しています。

経済成長の影響  

一般的に、経済が順調に成長しているときにはインフレ率が上昇し、それに伴って金や銀などの貴金属がインフレヘッジとしての価値を見直されることがあります。

しかし、経済成長が鈍化したり、不況に陥ったりすると、安全資産としての貴金属の価値が見直され、価格が上昇することが予想されます。

また、中央銀行の金融政策や金利の動向も貴金属の価格に大きく影響するため、注意が必要です。

特に金利が低い場合、貴金属に対する投資意欲が高まり、価格が上昇する傾向があります。2025年に向けては、世界的な経済成長の見通しが不透明であるため、貴金属の価格は変動する可能性は高く、慎重な分析が求められます。

新興国の需要増加  

新興国の経済成長は貴金属の需要に大きな影響を与える要因の一つです。特に、中国やインドなどの新興経済国では、都市化や産業化の進展に伴って貴金属の需要が増加しています。

上記の国々では、貴金属が宝飾品や工業用途、または投資目的でも広く利用されており、経済成長とともにその需要が増しているのです。

例えば、インドでは結婚式や祭典などで金を贈り物とする文化があるため、金の需要を支えています。

また、中国では、貴金属が資産保全の手段として人気があり、経済が安定して成長する中でその需要がさらに高まっています。

新興国の貴金属需要の増加は、世界市場における価格形成に影響を与え、2025年の貴金属価格の重要な要素となるでしょう。

技術革新と価格変動  

技術革新は貴金属市場でも重要な影響を及ぼします。新技術の開発により、貴金属の用途が拡大し、市場の需要を押し上げる可能性があります。

例えば、現在は電気自動車や再生可能エネルギー技術の進展に伴い、プラチナやパラジウムなどの貴金属の需要が増加しているのが現状です。

上記の技術は、貴金属を必要とする新たな製品やサービスの開発を促進し、市場の需要構造を変える可能性があります。

また、技術革新によって採掘や精製の効率が向上すれば、供給側のコストが下がり、価格の安定性に寄与することも考えられます。

しかし、新技術の導入が必ずしも価格を安定させるわけではありません。一時的な供給不足や需要過多が価格を変動させることもあります。

したがって、技術革新とその影響を注意深く見守ることが、貴金属市場での価格動向を予測する上で重要なポイントです。

貴金属を高く売るためのポイント  

貴金属を高く売るためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

貴金属の相場を把握する  

貴金属を高く売るためには、まず相場をしっかりと把握することが重要です。相場は日々変動しているため、売却のタイミングを見極めることが成功の鍵となります。

相場を確認する方法としては、インターネットで貴金属の価格を調べるのが一般的です。

また、貴金属の専門店や買取業者のウェブサイトでも、最新の買取価格をチェックできます。上記の情報をもとに、有利なタイミングを選んで売却することを心がけましょう。

さらに、貴金属の種類によっても価格が異なるため、自分が所持している貴金属の種類を正確に把握し、それに応じた相場を確認することが大切です。

市場の動向や経済の状況によっても相場は影響を受けるため、定期的に情報を更新し、最適なタイミングで売却を行うようにしましょう。

貴金属の状態を確認する  

貴金属を高く売るためには、状態を確認し、可能な範囲で最適な状態に保つことが重要です。

貴金属の価値は、見た目や保存状態によって大きく左右されます。

傷や汚れがないかをチェックし、軽度の汚れであれば自分でクリーニングすることも可能です。

ただし、貴金属の種類によっては、特別なケアが必要な場合もあるため、無理に磨くことは避け、専門家に相談することをおすすめします。

また、付属品がある場合は、すべて揃えておくと評価が上がることがあります。購入時の箱や証明書なども、査定時に影響を及ぼす可能性があるため、大切に保管しておきましょう。

さらに、貴金属の価値は時代によって変化することもあるため、流行やデザインにも注意を払うと良いでしょう。貴金属の状態を良好に保つことで、より高い価格での売却が期待できます。

信頼できる買取業者を選ぶ  

貴金属を高く売るためには、信頼できる買取業者を選ぶことが不可欠です。業者によっては査定額に大きな差があるため、慎重に選ぶことが重要です。

まず、買取業者の評判を調べることから始めましょう。インターネットの口コミやレビューサイトを活用し、過去の利用者の声を確認することで、業者が信頼できるかどうかを判断する材料になります。

電話して買取価格を聞くのも良いです。ズバッと1gの買取価格を教えてくれる業者は信頼できます。中には1gの買取価格で計算した後に精練分析料や査定料などの名目で買取価格を下げる業者もいますので、g数×単価がもらえる金額で他に何か手数料などで買取価格が引かれないか確認するとよいでしょう。

また、実際に店舗を訪れてみるのも良い方法です。

店舗の雰囲気やスタッフの対応、査定の透明性などをチェックすることで、安心して取引できるかどうかを見極められます。

さらに、複数の業者で査定を受けることで、納得のいく価格を見つけられるでしょう。

買取業者の選び方  

買取業者を選ぶ際には、以下のポイントを抑えておくことが重要です。

買取業者の信頼性を見極める  

買取業者の信頼性を見極めるためには、いくつかのポイントに注目する必要があります。

まず、業者の運営歴や実績を確認することが重要です。長年にわたって営業している業者は、信頼性が高いと考えられます。

また、公式サイトや店舗に掲載されている買取実績や顧客の声を参考にすることも有効です。

さらに、グーグルマップの口コミなどを見て、悪い評価順に並び変えてお店側がどのような返事をしているかみてそのお店の姿勢を知ることが良いでしょう。安心して取引を行うためには、こうした情報をしっかりと調べた上で、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

複数の業者で査定を行う

複数の買取業者で査定を行うことは、適正な買取価格を見極めるためにとても重要です。各業者が提示する査定額は異なることが多く、一つの業者のみで判断すると、相場より低い買取価格で売却してしまう可能性があります。

複数の業者に査定を依頼することで、より高い買取価格を提示してくれる業者を見つけられるでしょう。

また、査定を受けることで、業者ごとの対応やサービスの質を比較することもできます。

信頼できる業者を選びやすくなり、取引において安心感を得ることができるのです。

査定額だけでなく、業者の対応やサービス内容も確認しながら、自分にとって最適な買取業者を選ぶことが大切です。

買取業者の中には見積もりだけと言っているにもかかわらず、しつこく売るようにせまる業者もいますが、これは論外です。低い買取価格を提示している可能性がある危険な業者なので何を言っていたとしても席を立って帰ることをお勧めます。

まとめ  

この記事では、貴金属の現在の価格について詳しく解説しました。貴金属の価格はさまざまな要因によって大きく変わることがあります。

貴金属の買取を検討している方は、貴金属市場の動きを見極め、最適なタイミングで売却することが大切です。

ブランドガーデンでは、経験豊富なスタッフが適正価格で貴金属の買取もおこなっています。大切な貴金属をより良い条件でお売りいただくために、無料相談にも対応しています。

「この貴金属はいくらで売れるのかな」「自分で相場を調べるのが難しい」とお考えの方は、ブランドガーデンの無料査定・ご相談フォームまたはLINEからお問い合わせください。

執筆者プロフィール

中島 慶輔

役職:店長兼オーナー
鑑定歴:19年
専門分野:ブランド品・時計・ジュエリー

「初めて来店する人が安心して利用できる質屋」を目指してブランドガーデン阪神西宮店を経営しております。初めて買取や質預かりを利用する方の役に立つ情報提供ができるよう執筆しておりますので、良かったらお時間のある時にご覧くださいませ。

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