• 金貨

2025.04.13

金貨の価格が変動するのはなぜ? 購入や売却の方法から、相場価格の確認方法までを解説!

「金貨はあまり変動しないのでは?」と疑問をもつ方もいるでしょう。実は、金貨は金相場によって日々変わります。金相場の変動には、国際相場や為替レート、需給バランスといった複数の要因があり、金貨の価格も上下するのです。

本記事では、金貨の価格が変動する理由や売買の方法について詳しく紹介します。金貨の取引をより安全かつ有利に行うための知識を身につけるために、ぜひご一読ください。

金貨の価格とは

引用元:写真AC

まず、金貨の基本的な知識や価格が決まる要因、金貨のもととなる純金との違いについて見ていきましょう。

金貨の基本知識

金貨の基本知識は、投資やコレクションにおいて大切なポイントです。金貨は歴史的な通貨として、また投資対象としても広く利用されており、以下のポイントで価値が変わります。

 

  • 金貨の種類
  • 金貨の重量と純度
  • 金貨の発行国とデザイン

 

金貨の種類はさまざまで、その希少性や市場の需要によって価値が変動します。そのため、金貨の購入を考える際には、どの種類の金貨を選ぶかも重要なポイントです。

 

また、金貨はそれぞれ重量や純度が異なります。純金製と言われる純度99.99%のものは、投資価値が高いと評価される傾向です。

 金貨の市場価格の定義

次に、金貨の市場価格が決まる要因について見ていきましょう。

 

【金貨の市場価格が決まる要因】

  • 海外金相場
  • 為替レート

最も大きな影響を与えるのが海外金相場です。金は世界中で取引されており、投資家の動きや世界情勢によって価格が上下します。

 

また、金は米ドルで取引されるため為替レートの変動も大きなポイントです。円安になると、日本円での金貨価格は高くなり、円高では下がる傾向にあります。

さらに、市場の需給バランスも見落とせません。金貨の人気が高まり、需要が増えても、供給が追いつかなければ価格は上昇します。

 

金貨の市場価格は、複数の要因が絡み合って決まるため、売却や購入を考える場合は相場や経済情勢に注目してみましょう。

金貨と純金の違い

金貨と純金の違いに対する理解は、投資や取引のうえで不可欠です。

 

【金貨と純金の違い】

 

項目

金貨

純金

用途

通貨、収集、投資

投資、資産保有、工業用

発行元

主に国や政府

民間企業や精錬会社

純度

22K〜24K(製品により異なる)

ほぼ100%(99.99%以上)

査定ポイント

金の量+デザイン・希少性

金の量と純度のみ

 

いずれも、資産保有や投資の目的で扱われる点は共通していますが、純度の高さや査定のポイントは違います。

金貨が通貨としても使用でき、デザインや希少性で価格が変わるのに対して、純金は金そのものに価値がつきます。金貨は芸術性の高さから、コレクターの間でも人気のあるものが多いです。

 

金貨の価格変動要因

 

 

引用元:写真AC

金貨の価格相場が変わる要因は以下のとおりです。

 

  • 需要と供給
  • 経済との関係
  • 政治的リスク
  • 為替相場の変動
  • 金価格の国際相場

 

詳しく見ていきましょう。

 

需要と供給

金貨の価格は市場における需要と供給のバランスによって大きく影響を受けます。以下の要因が価格に影響を与えます。

 

【金貨の需要と供給に影響する例】

  • 安全資産としての需要の増加
  • コレクターや投資家による購入の増加
  • 採掘量の減少
  • 限定的な発行による希少性の上昇

 

需要が高まり、供給が追いつかない場合は金貨の価格は上がりますが、需要が落ち込んだり供給が増え過ぎたりするときは下がります。

世界的に経済不安が広がると、安全資産といわれる金に注目が集まり、金貨の需要が急増する傾向もみられます。

 

また、採掘量の減少や製造の中止、限定枚数での発行など、供給の制限も金貨の価格を上げる要因です。

経済との関係

世界経済は、金貨の価格に大きく影響します。

たとえば、インフレーションが起こると、金は「価値を保つ安全な資産」として注目を集めます。需要が高まり、価格は上昇します。

 

金融政策も金貨の価格を左右する要因です。金利が低下すると、銀行に預けていても利息が付きづらくなり、投資家たちは金の保有に向けて動き出します。結果、金の価値が高まるのと同時に価格も上がるのです。

 

そのため、経済指標や中央銀行の政策発表は、金貨の価格動向を把握するうえで重要な情報源といえるでしょう。

政治的リスク

金貨の価格は、世界の政治的リスクによっても変動します。

政治的リスクとは、国や地域において、経済や市場に悪影響を及ぼす可能性のある出来事です。

 

【主な政治的リスクの例】

  • 外交摩擦
  • 移民問題
  • 政権交代
  • 戦争・紛争
  • クーデター

 

こうした出来事が起こると、株式や通貨など値動きが大きい資産から資金が引き上げられ、代わりに安全資産といわれる金への需要が高まります。結果、金の価格が上昇し、金貨の市場価格も引き上げられるのです。

普段から世界情勢にも目を向けておくと、金貨の価格変動を予測でき、損をしない売買が実現できます。

為替相場の変動

金貨の価格は為替相場の変動にも影響されます。金はドル建てで取引されることが多いため、ドルの価値が変動すると金価格も影響を受けやすいです。以下のポイントが重要です。

 

為替相場

金価格への影響

ドル高

金価格下落

ドル安

金価格上昇

円安

金価格上昇

円高

金価格下落

 

ドルの価値が上昇すると金の価格は下落する傾向がみられますが、ドルの価値が下落すると上昇します。

日本で円安が進むと、同じドル価格でもより多くの円が必要になるため、日本円での金貨価格は上がりますが、円高では同じドル価格の金を安く買えるため下がる傾向です。

 

金貨は国際的に取引されるため、為替相場の変動が価格に大きく関わります。普段から、為替市場の動向をチェックしてみましょう。

金価格の国際相場

金貨の価格は、国際的な金相場の動きに大きく影響されます。

特に、ロンドン金市場やニューヨーク金市場での取引価格が、世界中の金価格の指標となり、金貨の市場価格にも直接影響を及ぼします。

 

さらに、中国やインドなどアジア市場の金需要も価格変動の大きな要因です。金貨を高く売却したいと考えている場合は、これらの国際市場の動向を常にチェックするのがおすすめです。

特に、ニューヨーク市場の終値は翌日の東京市場に影響を与えるため、最新の金価格ニュースを確認する習慣をつけると良いでしょう。

 

金貨の価格相場の確認方法

 

引用元:写真AC

金貨の価格相場は、以下の4つの方法で確認しましょう。

 

  • Webサイトを活用する
  • アプリを利用する
  • 貴金属専門店を利用する
  • 金融機関から情報収集する

 

順番に1つずつ解説していきます。

Webサイトを活用する

金貨の価格相場を確認するために、インターネットを活用する方法があります。以下のサイトで最新の価格を確認しましょう。

 

  • ネットジャパン
  • 田中貴金属工業株式会社

 

これらのサイトは、信頼性の高い情報を提供しているため、日々の価格変動をつかむのにおすすめです。

価格は国際市場での動向や為替レートの変動に影響されるため、定期的にチェックする必要があります。専門性の高いWebサイトを利用すれば、手軽に最新情報を入手でき、より良い売買のタイミングを見きわめられるでしょう。

アプリを利用する

リアルタイムで金貨の価格相場を確認するために、アプリを利用する方法があります。以下のツールが便利です。

 

  • 金相場専用アプリ
  • 証券会社のアプリ
  • 金融ニュースアプリ

 

スマートフォンやタブレットを使って、場所や時間を選ばず最新の相場情報をチェックできます。

アプリは価格の変動をリアルタイムで追えるだけではありません。アラート機能を備えているものもあり、一定の価格に達したときに通知を受け取れます。売買のタイミングを逃さず、効率的な取引が可能です。

貴金属専門店を利用する

貴金属専門店を利用して金貨の相場を確認する方法もおすすめです。専門的な知識を持つスタッフからアドバイスが聞けたり、最新の市場動向に関する正しい情報が得られたりといったメリットがあります。

 

また、店頭では実物の金貨を見ながら相談できるため、より具体的なアドバイスが受けられます。取引について不安がある場合は、スタッフとの会話で疑問を解消できるため、安心して取引を進められるでしょう。

金融機関から情報収集する

金融機関から金貨の価格相場を収集するのも有効です。以下の方法で情報を得られます。

 

  • 金融ニュース
  • 証券会社のレポート
  • 銀行の投資情報サービス

 

金融機関は、日々の市場動向を分析し、確かな情報を提供しています。金融機関のアナリストが発行するレポートやニュースレターを活用すれば、詳細な市場分析や今後の動向をつかみやすいでしょう。

これにより、戦略的な投資判断を支援する重要な情報源となります。金融ニュースを定期的にチェックし、価格が変動する要因を把握すれば、より好条件な金貨の売買が可能です。

 

金貨を売買する手順

 

引用元:写真AC

ここでは、金貨を売買するときの手順や必要物品、価格交渉について詳しく見ていきましょう。

店舗での取引手順

店舗で金貨を購入する際には、以下の手順を参考に、売買の手続きを進めてみてください。

 

【店舗で金貨を売買する手順】

  1. 買いたいもしくは売りたい金貨の相場を確認する
  2. 金貨を売買する店舗を選ぶ。調べる。
  3. 売買手続きに必要な書類を用意する。身分証明書やマイナンバーカード。
  4. 店舗で売買の手続きを行う

 

売買を考えている金貨の相場は、事前にチェックしておきましょう。

想定していた金額と、実際の価格に差があり過ぎると「こんなはずでは…」とがっかりしてしまうかもしれません。

また、店舗選びは必ず口コミを確認し、評判の良い店舗を選びましょう。気持ち良い取引ができます。

オンラインでの取引手順

オンラインでの金貨購入は、便利さと手軽さが魅力です。ただし、高価な金貨を相手と会わずに売買する点においてはしっかり対策しておかなければなりません。

 

【オンラインで金貨を売買する手順】

  1. 信頼できるオンラインショップを選ぶ
  2. 商品詳細と価格を確認する
  3. 支払い方法を確認する
  4. 配送や保険の確認をする

 

オンラインショップで金貨を取引する際は、運営歴や口コミを参考に信頼できるかを判断しましょう。トラブルを防ぐために、支払い方法やキャンセルポリシーの確認が必須です。配送や保険についても査定を受ける前に確認しましょう。

金貨の価格交渉のコツ

金貨を売買する際は、価格交渉のコツを押さえてやり取りするとより良い取引につながります。

 

【価格交渉のコツ】

  • 市場価格を事前に調査する
  • 複数の店舗で見積もりを取る
  • 購入量を増やして値引きを求める

 

価格交渉といっても、やみくもに希望の価格を押し出したのでは店舗から取引を断られる可能性があります。金貨の相場を事前に調べて、常識的な価格での交渉がおすすめです。

 

また、複数の店舗で見積もりを取ると、より有利な条件で売買できます。購入枚量を増やす前提での値引き交渉も、店舗によっては有効です。

必要書類の準備

金貨の売買には、書類の準備が必要です。

【金貨の売買に必要な書類】

  • 本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)
  • 買取申込書(店舗で購入するとき)
  • 買取証明書(売却時に付属品として持参する)

 

書類を事前に用意しておけば、手続きが円滑に進み、余計な時間がかかりません。

本人確認書類は売買の際に必須となるため、忘れずに持参しましょう。

買取証明書は、もっている金貨を売却する際、購入時に付属品として添えておくと査定価格アップが期待できます。

 

金貨の売却ポイント

引用元:写真AC

金貨を売却するにあたって、大切なポイントは以下のとおりです。

 

  • 金貨が高く売れるタイミングをつかむ
  • 信頼性の高い買取業者を選ぶ

 

さっそく見ていきましょう。

金貨が高く売れるタイミングをつかむ

金貨をより高く売りたいと考えるのは当然のことです。

満足のいく売却につなげるには、まずタイミングの見極めが必要です。

 

【売却のタイミングをつかむためのチェックポイント】

  • 国際金価格の動向
  • 為替レートの変動
  • 政治経済のニュース

 

3つのポイントに注意し、金貨の価格が上昇する兆しが見えたら売却を検討しましょう。

金貨の価格は金相場の影響で上下するため、最新の情報を常にチェックするのがおすすめです。

信頼性の高い買取業者を選ぶ

また、信頼できる買取業者を選ぶのも大切です。

 

【買取業者を選ぶポイント】

  • 査定の透明性
  • 過去の買取実績
  • 買取業者のレビュー

 

順番に解説します。

 

まず、金貨の売買に詳しくない顧客に対して分かりやすく査定の内訳や理由を説明してくれる買取業者を選びましょう。

営業年数が長く、金貨の買取実績が豊富な買取業者は、それだけ顧客からの信頼も厚く、丁寧なサービスを提供していると考えられます。口コミサイトや買取業者のWebサイトに掲載されたレビューから、サービスの質やスタッフの接客についても確認しておきましょう。

購入する金貨の選び方

引用元:写真AC

金貨を購入したい方は、以下の3つの視点で選んでみましょう。

 

【金貨を選ぶポイント】

  • 予算で選ぶ
  • 種類で選ぶ
  • 目的別で選ぶ

予算で選ぶ

金貨を購入する際、最初に考慮すべきは自分の予算です。予算に応じた金貨を選ぶためには、以下のポイントを検討しましょう。

 

  • グラム単価が安い金貨を選ぶ
  • オークションやセールを利用する
  • 中古の金貨を検討する

 

グラム単価の安い金貨は、予算が限られている場合でも購入しやすいでしょう。希少性の低い金貨が安く売られているケースが多いです。

オークションやセールでは、本来の金額よりも低い金額で金貨を手に入れられる良い機会です。また、中古の金貨は新品よりも価格が抑えられるため、安く買いたい人におすすめです。

種類で選ぶ

金貨の種類で選ぶのも良いでしょう。金貨には、美しいデザインで芸術性が高いものも多いです。

 

【主な金貨の種類】

金貨ブランド

説明

メイプルリーフ金貨

カナダ王室造幣局が発行する純金製の金貨。デザインにはカエデの葉が描かれ、カナダの象徴として親しまれている

ウィーン金貨

オーストリア造幣局が1989年から発行する純金製の金貨。デザインにはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の楽器が描かれている

イーグル金貨

アメリカ合衆国が1986年から発行する22カラットの金貨。自由の女神とイーグルのデザインが特徴。

バッファロー金貨

アメリカで初めて発行された純金製の金貨。表面にインディアンの肖像、裏面にバッファローが描かれた力強く美しいデザイン。

ブリタニア金貨

イギリス王立造幣局が発行する22カラットの金貨。表面にエリザベス女王、裏面にブリタニア女神がデザインされている。

 

金貨には人気の種類がいくつもあります。デザインの好みや希少性で選ぶのもおすすめです。比較して、自分に合った金貨を選びましょう。

目的別で選ぶ

金貨を選ぶ際、購入の目的に応じた選択が重要です。目的別に金貨を選ぶことで、最大限の満足を得られます。

たとえば、投資目的の場合は再販価値の高い金貨を、コレクションが目的であればデザインや希少性を重視すると良いでしょう。贈り物として選ぶのであれば、金貨の知名度で選ぶのもおすすめです。

まとめ

金貨の価格はさまざまな要因によって決まります。売却を検討している方は、金の相場を定期的にチェックし、金の価値が高まったタイミングで買取店に持ち込み、査定してもらいましょう。

購入を検討している人は、自分の目的に合った金貨を調べてみてください。金貨はそのデザインの美しさや歴史的背景から、コレクションとしても高い人気を誇るものが多くあります。

 

ブランドガーデンでは、金貨の買取もおこなっています。大切な金貨をより良い条件でお売りいただくために、無料相談にも対応しています。

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執筆者プロフィール

中島 慶輔

役職:店長兼オーナー
鑑定歴:19年
専門分野:ブランド品・時計・ジュエリー

「初めて来店する人が安心して利用できる質屋」を目指してブランドガーデン阪神西宮店を経営しております。初めて買取や質預かりを利用する方の役に立つ情報提供ができるよう執筆しておりますので、良かったらお時間のある時にご覧くださいませ。

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